償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
「あぁ〜美帆だぁ~」
私の元へよってくる。
「あれ?大丈夫?過呼吸なんじゃない?」
「はぁー?過呼吸ー?あ、この袋使えよ」
渡されたのはコンビニの袋。
私はそれを口にあて、ゆっくり息をする。
「はぁ、ハッ、はぁ、」
落ち着いてきた。
「大丈夫か?」
「はぁ、うん、もう、大丈、夫」
「何があったんだ?」
「泣いた後がある。」
そう言って、目元を触ってくる恭弥。
「ちょっと…ね。」
私は臆病。今、ここであの過去を話せば楽になるのに。
絶対、欲しい言葉をくれるのに。
どこかで、拒絶されることを怖がってる。関わり初めて二日目なのにね。