償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
過去。
「私にはね、噂があるの。親を自らの手で殺したって。」
あえて、相槌を打たずに聞いてくれる。
「でもね、それは、あながち嘘じゃない。」
ここから先、話すのが怖い。
視界が滲む。
「ゆっくり話すね。
時間が…かかるかもしれないけど。」
「話し終わったら、思いっきり泣け。」
私は深呼吸をする。
「私が幼い頃。」