償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
──────────────────
ー私が幼い頃ー
「パパ!どこ行くの?」
「お仕事だよ。ついてくるかい?」
「いいの?行きたい!」
「じゃあ、行こうか!」
「ママは?」
「もう向こうにいると思うよ。急いで行こうか。」
「うんっ!」
パパの会社は財閥。
ママは、パパの秘書。
ーーー
この日、私がついて行ったのが間違えだったのかもしれない。
「ついたぞー!」
「わーいっ!オレンジジュースのみたい!」
「いつもそれだなー!いいぞ、持ってくるから、ママの部屋行ってろ。」
「はぁーい。」
「ままぁ?」
「美帆ー!来たのね。随分早かったわねー!」
「えへへ。マッハできたんだよ!」
「ふふッ。そうなの?お疲れ様。」
「オレンジジュース持ってきたぞー。」
「ぱぱぁ、ありがとう。」
「ぷはぁ、おいしいっ!」
「良かったわね!」
「うんっ!」
......................................................
この直後だ。悲劇が起きたのは。