償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
なんて落ち着く場所だろう。
この暖かい温もり…なんだか懐かしい。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あれからどのくらい泣いたのかな…
私は泣き止み、俊介の目をみる。
「……なぁ、俺たちの仲間に…、いや、姫にならないか?」
また…守られるの?
「でも………。こんな弱い姫、ただの弱点にしかならない…」
私は俯いて言った。
すると俊介は私のおでこにデコピンをした。
「俺らは大丈夫だって!全国1の族だからな。」
…そーだったんだ…
「でも……」
やっぱり納得いかなかった。
狙われるとわかってて姫になるなんて残酷なこと…
「でも、でも、うるさい。
俺らがいいって言ってんだからいいだろ?」
雅人……
私って懲りない奴だね。
でも、今回は結末を変えて見せるから。
ぱぱも、ままも、見ててね。
それと。ごめんなさい。
「うっ、ふっ、うぇっ…」
もう出し切ったはずの涙がまた出てきた。
「また泣くのかよ。」
俊介は飽きれたように言った。
「こ、れは、嬉し涙!」