償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
家に居るのと同じくらい快適かも…
「っっあっ!」
おじいちゃんに連絡してなかった…
「どうした?」
俊介は歩きながら話した。
「きっとおじいちゃん心配してる…」
そう言うと、俊介はスマホを渡してくれた。
「電話しろ。」
電源つけても、
ロックがかかっていて開けなかった。
「あ、ロックは1024だ。」
えっ…。
私の誕生日の番号だ…。
偶然?!
「何やってんだ、はやくかけろ。」
あ、そうだった。
家に電話をする。
「もしもし?おじいちゃん?」
「美帆かい?!あぁ、よかった。帰りが遅いから探しに行くところだったよ。どこにいるんだい?」
「………えっと…友達といるんだ…。あの、…今日は友達の家に泊まります!」
おじいちゃんに初めて嘘をついた。
今まで、友達も、彼氏もいなかったから。
嘘ついてごめんね。
「おお、そうか。友達によろしくいっといてな。おやすみ、美帆。」
「うん、おやすみ、おじいちゃん。」
怒ってはいないみたい。
むしろ、喜んでるような感じだったな。
なんか…優しい声。
私は俊介にスマホをかえす。
総長室と書かれたドアが目の前にあった。高級感が溢れていた。
カチャッ
「そこのソファーに座れ。」
そう言うと、私をおろした。
……
「何やってんだよ。早く。」
…いや…だって…ねぇ?
何この部屋!
冷蔵庫?!
でっかいエアコン?!
ソファー4個?!
風呂場?!
パソコン…五台?!
す、すごい…
「ああ、一応生活できる物は揃ってる。」
生活って…それ以上の物がたくさんあるじゃないか!!
「へぇ…。」
わたしはソファーに腰をおろした。