償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
しつこ…
なんとなく、喋る気分じゃない。
私は軽く頷いた。
「あぁ〜!その子起きたんだぁ!」
誰……。
「でも喋んねー。」
「えぇー?喋れないの?」
顔を覗きこんでくる、
茶髪のさっぱりした男と、黒髪の男。
全員顔のパーツが整っていた。
「喋れます。」
私は立ち上がり、制服をひろう。
うわ…。乾いてない。
「びっしょびしょだなぁ。川に落ちたのか?」
…ちがうよ。いじめられてるだけだよ。
でも初対面の人に言えるわけもなく、
「はい。」
と答える。