償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
「おっはよー!」
そんな声が部屋中に響いた。
その声で起きた私と俊介は…すごく不機嫌。
「部屋に……女子がいる部屋に……。」
私は眠いのをこらえて文句をいい始めた。
「入って…くるなんて…最低…。
まだ6時…。学校…も…な…」
私はパタリとベットに倒れた。
そして再び夢の世界へ────
「俊介、そーいえばさ、そろそろクリスマスじゃん!皆でパーティーしようよ!」
その声でがばっと起き上がった。
パーティー?!
楽しそう……
「あ………用事があるから…俺は行けねぇ」
俊介はまだ完全に開いていない目をこすって答えた。
…そうなんだ…残念。
「そっかぁ…み、美帆は?」
さっきの文句で怯えているのか、恭弥は遠慮がちに私を見た。
「私はいくよ!」
私が笑顔で答えると、恭弥は安心したようにホッとした顔をした。
「りょーかい!」
その後、2日ぶりに家に帰った。
「おかえり、美帆。」
そう言って、笑顔で迎えてくれたおじいちゃん。
…おじいちゃんは私のこと、どう思ってるのかな?