償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
じゃあ、俊介のことも守れるかな…。
!いい事を思いついた。
「しゅ、俊介と戦いたい。」
「…いいぞ。」
俊介はニヤリとする。
そして…目つきが変わった。
殺気に溢れてる。
私は心を落ち着かせた。
「スタート。」
私は目を瞑る。
俊介は私の左側を半円を書くように走ってくる。
次の瞬間、足音が1回だけ大きくなった。
今だっ!
私は目を開き、飛びかかってきた俊介の顎を狙って殴った。
軽く防御されたけど、急所には入ったはず。
俊介は倒れたけど、ゆっくりたちあがった。
「おれの負け…だな。
美帆、俺より強くなるなんて!」
私は手の皮が全部剥けるほど、たくさん練習した。腹筋を毎日100回した。
「でも、目を瞑る戦法は教えてない。誰に教えてもらったんだ?」
「え?自分で編み出したんだ…!」
「……」
俊介は目を丸くして、驚いていた。