償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
「…そうか…。俺らは、夜パトロールを月に1回やってるんだ。参加するか?」
「うん!もちろん!」
パトロールって警察みたいだな…
正統派の族なんだな…
「俺を弟子にしてくださいっ!」
いつの間にか起き上がっていた赤髪くんが、おかしなことを言い出した。
「私なんかが…師匠務まらないよ。」
「お願いします…!」
土下座をする。
「わ、分かったから…顔あげて?」
「本当か?よっしゃぁぁ!」
赤髪くんには、かなわないなぁ…
「俺ももっと練習しなきゃな。」
「俊介は強いよ!私の時、手加減してたでしょ?」
私にはわかる。殺気に溢れていた目は、飛びかかってきたとき、いつもの目に戻っていた。
「でも、ほんとに僅差だ。」