償いのprincess〜2度目の仲間〜《上》
あ。
バイク…乗れないんだった…
「ね、ねぇ、私バイクのれない…」
「あ、俺が乗せるよ!」
大希は自分の後ろをポンポン叩く。
「姉貴!俺のに!」
ウルウルした目でみてくる赤髪くん。
「俺のにのってよ~!」
メガネを外しているメガネ君。…
…どうすれば…
「大希のに乗るよ。ありがとう。」
私はバイクに乗せてもらった。
「しっかり掴まってろよ!」
猛スピードで走り出した。
風が気持ちいい。
バイクに乗るのは何年ぶりだろう。