麗雪神話~炎の美青年~
「それから護衛の方々。
お話は伺っております。霧の発生が懸念されますゆえ、どうぞ族長候補たちとともに森の中にお入りください。
しかしこれだけは肝に銘じておいてほしいのですが、儀式を手伝うことはいっさい禁止されております。野生のプミールをてなずけるのは、候補者各々の力で行うことが大原則。その決まりを破れば、万死に値します。監視の者がおりますので、あしからず。しかし野営の準備や食糧確保については、族長候補たちと“協力”することを許します。説明は以上です」
「…わかりました」
セレイアは野営に協力できると聞いてひとまず安心した。
「何か質問はありますか」
「あの……」
おずおずと、ブレイズが声をあげる。
「プミールをてなずけるのも、他の族長候補たちと協力してやってもいいんでしょうか?」
「それは構わない」
門番はそう答えたが、周囲から失笑があがった。
お話は伺っております。霧の発生が懸念されますゆえ、どうぞ族長候補たちとともに森の中にお入りください。
しかしこれだけは肝に銘じておいてほしいのですが、儀式を手伝うことはいっさい禁止されております。野生のプミールをてなずけるのは、候補者各々の力で行うことが大原則。その決まりを破れば、万死に値します。監視の者がおりますので、あしからず。しかし野営の準備や食糧確保については、族長候補たちと“協力”することを許します。説明は以上です」
「…わかりました」
セレイアは野営に協力できると聞いてひとまず安心した。
「何か質問はありますか」
「あの……」
おずおずと、ブレイズが声をあげる。
「プミールをてなずけるのも、他の族長候補たちと協力してやってもいいんでしょうか?」
「それは構わない」
門番はそう答えたが、周囲から失笑があがった。