麗雪神話~炎の美青年~
一瞬、似ている、と思った。ディセルの持つ力に。
しかしもっとまがまがしい。霧を生んだその力。
「ヴェイン、なぜ俺の命を…!?」
「死ね! 目障りな神め!」
(俺が神だと知っている!?)
どういうことか問い詰めたいが、放たれる殺気にびりびりと空気が震え、それどころではない状況だった。
ヴェインの槍は容赦なくディセルの心臓を一突きにしようと狙って来た。
ディセルはとびすさってかわしたが、彼の槍の腕のすばらしさを痛感する。
セレイアと同等か、それ以上の使い手だろう。
背後にはいまだ巨大カマキリがディセルを探している気配がする。路地裏から出れば集中狙いだ。この狭い路地の中で、彼と対等に戦うにはどうすればよいか。
(狭くて身動きがとりにくいのは得物が槍である奴の方だ! ここは攻めるしかない!)
ディセルは覚悟を決めて、氷の剣を手にヴェインへと突っ込んでいった。
槍が壁にぶつかる角度を計算して、攻撃を叩き込む。
しかしもっとまがまがしい。霧を生んだその力。
「ヴェイン、なぜ俺の命を…!?」
「死ね! 目障りな神め!」
(俺が神だと知っている!?)
どういうことか問い詰めたいが、放たれる殺気にびりびりと空気が震え、それどころではない状況だった。
ヴェインの槍は容赦なくディセルの心臓を一突きにしようと狙って来た。
ディセルはとびすさってかわしたが、彼の槍の腕のすばらしさを痛感する。
セレイアと同等か、それ以上の使い手だろう。
背後にはいまだ巨大カマキリがディセルを探している気配がする。路地裏から出れば集中狙いだ。この狭い路地の中で、彼と対等に戦うにはどうすればよいか。
(狭くて身動きがとりにくいのは得物が槍である奴の方だ! ここは攻めるしかない!)
ディセルは覚悟を決めて、氷の剣を手にヴェインへと突っ込んでいった。
槍が壁にぶつかる角度を計算して、攻撃を叩き込む。