麗雪神話~炎の美青年~
3
「さあ、全て話してもらうわよ。
私、まだ事情がいまいち飲みこめてないんだから」
トリステアの使者との会談も終わり、一心地ついてから、やっとセレイアたちは炎の神サラマスと名乗った男を捕まえることに成功した。
彼は登場してから今まで、体を持てるようになったことが嬉しいとかなんとか言いながら、あちこちをふらふらしていて、なかなか捕まえられなかったのだ。
今夜もしやと酒場をのぞいてみて、やっとみつけたのだから、すべて話を聞きだすまでは断固として逃がさないつもりだった。
「そんな怖い顔しなさんなって。美人が台無しだぜ?」
サラマスは余裕の表情で真っ赤なチキンにかぶりついている。赤は香辛料。つまり激辛チキンだ。
「あなたがふらふらしているからでしょ!」
「大丈夫。どっちみちあんたたちには全部話す予定だったんだ。わかったから、あんたたちも何か食べたらどうだ?」
「俺はいらない。早く話を聞かせて」
普段穏やかなディセルの怖い顔に、サラマスは肩をすくめて話し始めた。
私、まだ事情がいまいち飲みこめてないんだから」
トリステアの使者との会談も終わり、一心地ついてから、やっとセレイアたちは炎の神サラマスと名乗った男を捕まえることに成功した。
彼は登場してから今まで、体を持てるようになったことが嬉しいとかなんとか言いながら、あちこちをふらふらしていて、なかなか捕まえられなかったのだ。
今夜もしやと酒場をのぞいてみて、やっとみつけたのだから、すべて話を聞きだすまでは断固として逃がさないつもりだった。
「そんな怖い顔しなさんなって。美人が台無しだぜ?」
サラマスは余裕の表情で真っ赤なチキンにかぶりついている。赤は香辛料。つまり激辛チキンだ。
「あなたがふらふらしているからでしょ!」
「大丈夫。どっちみちあんたたちには全部話す予定だったんだ。わかったから、あんたたちも何か食べたらどうだ?」
「俺はいらない。早く話を聞かせて」
普段穏やかなディセルの怖い顔に、サラマスは肩をすくめて話し始めた。