麗雪神話~炎の美青年~
「体を借りたとはいっても、俺が表面に出られるのは限られた時間だけだった。その条件もわからなくて、正直困ったよ。レインスがいてくれて本当に助かった。彼がいなきゃ、今頃はまだブレイズの中にいたかもしれないからな」
「…ちょっと待った。レインスって、誰?」
ディセルのその問いに、サラマスは目を丸くした。
「誰って…知らないのか?」
「何を」
「吟遊詩人の姿をしているあの男だよ。俺をわざとマグマに突き落として、強制的にブレイズの中から叩き出したあの男。わざと首飾りを盗んで俺たちをおびきよせ、スノーティアス、お前を危機から救ってくれた男でもある。
彼がレインス。雨の神。なぜ人間界にいるのか、俺は知らないけど、昔から放浪癖のあるやつだったからなあ。
そんでもってスノーティアス、忘れたのか? 彼はお前の弟神だろ。記憶喪失って言っていたけど、本当なんだな」
セレイアとディセルは絶句した。
吟遊詩人が、ディセルの弟神で、雨の神。
吟遊詩人が。
あの、吟遊詩人が………。
「…。ず、頭痛がしてきたわ…」
「…俺も……」
「…ちょっと待った。レインスって、誰?」
ディセルのその問いに、サラマスは目を丸くした。
「誰って…知らないのか?」
「何を」
「吟遊詩人の姿をしているあの男だよ。俺をわざとマグマに突き落として、強制的にブレイズの中から叩き出したあの男。わざと首飾りを盗んで俺たちをおびきよせ、スノーティアス、お前を危機から救ってくれた男でもある。
彼がレインス。雨の神。なぜ人間界にいるのか、俺は知らないけど、昔から放浪癖のあるやつだったからなあ。
そんでもってスノーティアス、忘れたのか? 彼はお前の弟神だろ。記憶喪失って言っていたけど、本当なんだな」
セレイアとディセルは絶句した。
吟遊詩人が、ディセルの弟神で、雨の神。
吟遊詩人が。
あの、吟遊詩人が………。
「…。ず、頭痛がしてきたわ…」
「…俺も……」