麗雪神話~炎の美青年~
「レインスはマグマの洞窟で、大切な情報を俺に教えてくれたんだ。
ヴァルクスという飛天の能力者が、実はもうすでにこの世にないということを。
飛天の能力は、違う、まったく新しい人間にその力を宿したと聞いた。だから俺はこれから、手がかりなしで飛天の能力者を捜しださなきゃいけない。あ~そうそう、守るべきは飛天の能力者だけではないとかなんとか、言ってた気もするが…あいつのまわりくどい言い方は理解不能なことも多いしなぁ。よくはわかんねぇ。
ま、とにかく、マグマの洞窟で、レインスがくれたこのブレスレット、これの力で、俺は今実体化しているわけなんだ。
これでだいたい事情がわかったろ? は~話疲れた」
事情はだいたい聞いた。
聞いたが、理解してはいないように思う。
理解できない。
頭がついていかない。
二人が沈黙で答えているうち、サラマスはチキンを食べ終わり、ぐびぐびと酒を飲み始めた。そしてなんでもない調子で言った。
「お前たちは、さしずめスノーティアスの失われた記憶を取り戻すため、そして天上界に帰る方法をさがすために旅してるってところだろう?
だったら飛天の能力者を捜し、ゆくゆくは天上界に帰りたい俺の旅とも目的はかみあってる。
つ~わけで、旅の仲間として、今日からよろしくなっ。出発はいつだ?」
――――――――――え。
ヴァルクスという飛天の能力者が、実はもうすでにこの世にないということを。
飛天の能力は、違う、まったく新しい人間にその力を宿したと聞いた。だから俺はこれから、手がかりなしで飛天の能力者を捜しださなきゃいけない。あ~そうそう、守るべきは飛天の能力者だけではないとかなんとか、言ってた気もするが…あいつのまわりくどい言い方は理解不能なことも多いしなぁ。よくはわかんねぇ。
ま、とにかく、マグマの洞窟で、レインスがくれたこのブレスレット、これの力で、俺は今実体化しているわけなんだ。
これでだいたい事情がわかったろ? は~話疲れた」
事情はだいたい聞いた。
聞いたが、理解してはいないように思う。
理解できない。
頭がついていかない。
二人が沈黙で答えているうち、サラマスはチキンを食べ終わり、ぐびぐびと酒を飲み始めた。そしてなんでもない調子で言った。
「お前たちは、さしずめスノーティアスの失われた記憶を取り戻すため、そして天上界に帰る方法をさがすために旅してるってところだろう?
だったら飛天の能力者を捜し、ゆくゆくは天上界に帰りたい俺の旅とも目的はかみあってる。
つ~わけで、旅の仲間として、今日からよろしくなっ。出発はいつだ?」
――――――――――え。