麗雪神話~炎の美青年~
二人は久々に宿をとった。
中の中くらいの規模の宿屋だ。
だが部族は基本的に永住の地を持たず、テントで土地から土地を移動していくので、宿もテントを少しばかり立派にしたような様子の簡易的な場所であった。
宿となる天幕のすぐそばに、食事どころとなる天幕が設営されている。
「はぁ~おなかすいた! ディセル、食事処に行ってみましょ!」
「アル=ラガハテスって、どんな料理が出てくるんだろうね」
「そりゃもちろん…」
言いかけて、セレイアは想像できずに口ごもる。
そのうちに変な想像が浮かんでしまった。
気候が違えば何もかもが違う。
雪がなければ、虫もたくさん飛んでいる。
そうだ、ここだけの特産物(?)、たとえば、「虫」を食べるとか…。
「うう、食欲なくなってきた…」
セレイアの想像を察したのか、ディセルがにっこりとほほ笑んでいった。
「大丈夫、その時は俺が食べてあげるから」
それも遠慮してほしいとセレイアは思った。
中の中くらいの規模の宿屋だ。
だが部族は基本的に永住の地を持たず、テントで土地から土地を移動していくので、宿もテントを少しばかり立派にしたような様子の簡易的な場所であった。
宿となる天幕のすぐそばに、食事どころとなる天幕が設営されている。
「はぁ~おなかすいた! ディセル、食事処に行ってみましょ!」
「アル=ラガハテスって、どんな料理が出てくるんだろうね」
「そりゃもちろん…」
言いかけて、セレイアは想像できずに口ごもる。
そのうちに変な想像が浮かんでしまった。
気候が違えば何もかもが違う。
雪がなければ、虫もたくさん飛んでいる。
そうだ、ここだけの特産物(?)、たとえば、「虫」を食べるとか…。
「うう、食欲なくなってきた…」
セレイアの想像を察したのか、ディセルがにっこりとほほ笑んでいった。
「大丈夫、その時は俺が食べてあげるから」
それも遠慮してほしいとセレイアは思った。