麗雪神話~炎の美青年~
「ブレイズ、珍しいな。お前が本以外に興味を示すなんて」
茶化すように言って、ちらりとディセルを一瞥した。
そして「ふむ、いいだろう」と一人何かに頷き始める。
「セレイア殿、ディセル殿。もしお時間が許すなら、ひとつ頼みごとをしたいのですが、よいでしょうか」
「頼みごと…ですか?」
「せっかくのお言葉ですが俺たちは先を急ぎますので…」
ディセルが断ろうとしていることに、セレイアは驚いた。
彼の脇腹を思いっきり肘で小突いてやる。
「何言ってるの! まずはお話を伺うだけうかがってみましょう」
セレイアが睨みをきかせると、ディセルはしぶしぶ頷いた。
「………わ、わかった」
「詳しい話は我が天幕に戻ってお聞かせします。
ブレイズ、ついてきなさい。
ラクールは、悪いが席を外してくれ」
「はぁ~い! じゃあまたね! ブレイズ!」
「うん。また」
飛び跳ねながら天幕を出て行ったラクールを見送り、セレイアたちは再びアル=ハルの天幕へと戻った。
茶化すように言って、ちらりとディセルを一瞥した。
そして「ふむ、いいだろう」と一人何かに頷き始める。
「セレイア殿、ディセル殿。もしお時間が許すなら、ひとつ頼みごとをしたいのですが、よいでしょうか」
「頼みごと…ですか?」
「せっかくのお言葉ですが俺たちは先を急ぎますので…」
ディセルが断ろうとしていることに、セレイアは驚いた。
彼の脇腹を思いっきり肘で小突いてやる。
「何言ってるの! まずはお話を伺うだけうかがってみましょう」
セレイアが睨みをきかせると、ディセルはしぶしぶ頷いた。
「………わ、わかった」
「詳しい話は我が天幕に戻ってお聞かせします。
ブレイズ、ついてきなさい。
ラクールは、悪いが席を外してくれ」
「はぁ~い! じゃあまたね! ブレイズ!」
「うん。また」
飛び跳ねながら天幕を出て行ったラクールを見送り、セレイアたちは再びアル=ハルの天幕へと戻った。