麗雪神話~炎の美青年~
2
「ディセル、どうして護衛の話を、簡単に受けてくれたの?
危険だからって、あなたは反対するかと思ったのに」
宿の一室に落ち着くと、セレイアは早速尋ねてみた。
ディセルはベッドに腰掛け、静かな瞳でセレイアを見る。そして苦笑した。
「危険なのはどこにいても変わらないよ。霧だって街でも発生してる。だったら君のそばで君を守りたいと思ったんだ。どうせ君は、俺が止めてもブレイズさんの護衛につくんだから」
「…………」
本当にディセルときたら、セレイアのことをよくわかっている。
共に過ごした時間はまだ大した日数ではないのに。
そう思うとあたたかい気持ちになったが、同時に不安がこみあげてきた。
「それにしてもディセル…まさかあなたが命を狙われているなんて…」
しかも何者がそんなことをしようとしているのか、情報がまったくないのだ。
不安が顔に出たのだろう。
ディセルが気遣うような表情になった。
「もしかして…心配してくれているの?」
「あたりまえじゃない!」
危険だからって、あなたは反対するかと思ったのに」
宿の一室に落ち着くと、セレイアは早速尋ねてみた。
ディセルはベッドに腰掛け、静かな瞳でセレイアを見る。そして苦笑した。
「危険なのはどこにいても変わらないよ。霧だって街でも発生してる。だったら君のそばで君を守りたいと思ったんだ。どうせ君は、俺が止めてもブレイズさんの護衛につくんだから」
「…………」
本当にディセルときたら、セレイアのことをよくわかっている。
共に過ごした時間はまだ大した日数ではないのに。
そう思うとあたたかい気持ちになったが、同時に不安がこみあげてきた。
「それにしてもディセル…まさかあなたが命を狙われているなんて…」
しかも何者がそんなことをしようとしているのか、情報がまったくないのだ。
不安が顔に出たのだろう。
ディセルが気遣うような表情になった。
「もしかして…心配してくれているの?」
「あたりまえじゃない!」