麗雪神話~炎の美青年~
即答したセレイアを、ディセルはちょっと目を眇めて見つめた。
それから、少しすわった目で、探るような視線を送ってきた。
「それは、どういう気持ちから…なのかな」
「へ?」
「どういう気持ちで俺のこと心配してくれるの」
「どういうって……」
セレイアは返事に窮した。
なぜか頬に熱がのぼってくる。
ディセルの眼差しがいつもと違うせいだ。
いつも穏やかで優しい銀色の瞳が、今は見たことのない激しさを宿している気がする。
その激しさを、セレイアは知っているような気がしたが、無意識に知らないふりをした。
「ディセルはもう、私の大切な人だもの」
視線をそらし、やっとのことでそう答えると、静かな声が返ってくる。
「大切な……友人?」
「そうよ! だから心配なの! あなたが怪我でもしたらと思ったら、いてもたってもいられないんだから」
「…………」
ディセルは何も言わない。
その表情には憂いがある。
それから、少しすわった目で、探るような視線を送ってきた。
「それは、どういう気持ちから…なのかな」
「へ?」
「どういう気持ちで俺のこと心配してくれるの」
「どういうって……」
セレイアは返事に窮した。
なぜか頬に熱がのぼってくる。
ディセルの眼差しがいつもと違うせいだ。
いつも穏やかで優しい銀色の瞳が、今は見たことのない激しさを宿している気がする。
その激しさを、セレイアは知っているような気がしたが、無意識に知らないふりをした。
「ディセルはもう、私の大切な人だもの」
視線をそらし、やっとのことでそう答えると、静かな声が返ってくる。
「大切な……友人?」
「そうよ! だから心配なの! あなたが怪我でもしたらと思ったら、いてもたってもいられないんだから」
「…………」
ディセルは何も言わない。
その表情には憂いがある。