ワタシの愛しの剣士様⭐


ーーーーーーーーーーーーーー


「お疲れさまでしたー」


私は、今日も沢山の客を相手にし、仕事を終えた。Wワークはきついけど、それなりにストレス発散にもなるんだよね。



送迎の車を降りると、パラパラと雨が降ってきた。



「やだ、雨降ってきたー……」



手の平を空へと向けると、そこへ雨粒が落ちてくる。


最悪、今日は降らないって言ってたのに。
肝心な時に外れる天気予報なんて、予報じゃない。


「椿さん、これ持っていって下さい」


送迎のお兄さんから、透明のビニール傘を渡される。
私はお礼を言って、マンションまでの道のりである公園を歩いた。




「終わっちゃったなぁ~」


また明日の朝からはOLとしての水戸 るなの1日が始まるんだ。あぁでも、キャバは明日もあるし……。



でも、やっぱり刺激が足りない。
彼氏が出来てもすぐに、飽きちゃうし、私ってちょっと、おかしい?



それか、本当の恋なんて、してないのかも。























< 4 / 60 >

この作品をシェア

pagetop