ワタシの愛しの剣士様⭐
④
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
まーくんの家に居候すること、1週間。この生活にも少し慣れてきた今日この頃。
ージュゥーッ
私は朝稽古をするまーくんに代わって、朝御飯を作っている。実は、これが最近私の仕事でもある。
目玉焼きに、ウインナー、トーストと今日はフレンチで攻めてみた。
目玉焼き、半熟派?それともしっかり焼いて欲しいかな?なんて……
「なんか、新婚さんの気分………」
甲斐甲斐しい嫁にでもなったかのような、浮かれた気持ちになる。
こんな朝もいいなぁ、なんて。自然と上がる口角に、私は苦笑いを浮かべる。
「♪~♪~」
鼻歌を歌いながら、私はコーヒーを入れる。
あ、千春ちゃんと千夏くんはコーヒー飲めないよね。確か、冷蔵庫にりんごジュースが……
ーバタンッ
「あった♪」
冷蔵庫を開けると、二日前に買ったりんごジュースが入っている。それをコップに注いでると……
「るなぁー……?」
「お腹へったぁ……」
寝ぼけまなこの双子がやってきた。そんな二人を私はギュッと抱き締める。
「おはよ~っ!」
実は、このおはようの「ギュッ」も日課だったりする。
「「おはよー、るな」」
二人も眠そうにしながらも、私に抱きついてくる。