ワタシの愛しの剣士様⭐
「おいしそうな匂いがする…」
「るな、これ何??」
二人は私の焼いたウインナーを見て目をパチクリとする。
「ふふっ、タコさんウインナーだよ」
二人が喜ぶと思ってタコさんウインナーを作ってみたけど……
私は二人の様子を盗み見る。二人の視線は、タコさんウインナーに釘付けだった。
「「すごいタコさんがいる!!」」
二人の笑顔に、私まで嬉しくなった。
今度はキャラ弁もやってみようかなんて思ってしまう自分がいる。
「なんだか、溜まり場みたいになっているな」
突然聞こえた声に顔を上げると、苦笑いのまーくんが立っていた。着替えたのか、高校の制服を着ている。
「おはよう、まーくん!稽古、お疲れさま」
「おはよう、るな殿。いつも朝食を、作らせてすまない」
申し訳なさそうに謝るまーくんに、私は首を横に振る。