……っぽい。
彼女に笠松センスのネグリジェを預け、私はヤカンに水を注いで火にかける。
コーヒーがいいか紅茶がいいかを尋ねたところ紅茶という返事が返ってきたので、インスタントで申し訳なく思いながらもストレートティーのティーバッグを用意し、砂糖も準備。
カップにソーサー、それらに合わせて以前購入したスプーンをお盆に乗せ、先にテーブルに運んでいれば、もじもじしながら彼女がネグリジェ姿でバスルームから出てきて、お互いに目を合わせてクププと笑ってしまった。
笠松が買ってくるネグリジェはやっぱりどれも少女趣味で、だから買うとき恥ずかしくないのかよとツッコミを入れたくなるほど。
でも彼女にはとても似合っていて、恥ずかしそうに口元に手を当て、はにかんでいる顔は、少女そのものに見えて思わずギュッとしたくなる。
「じゃあ、お願いします」
「お預かりします」
濡れた服を預かり、乾燥機に入れる。
スイッチボタンを押せば、低いモーター音がブーンと唸り、ドラムの中で服が回りはじめた。
「……あの、お伺いしてもいいですか?」
お湯も沸き、2人でふぅ~と一口紅茶を飲んでほっこりしたタイミングで、彼女からそう、おずおずといった感じで尋ねられた。