……っぽい。
そうして千晶は、心行くまで俺をオモチャに恥ずかしい昔話をあれやこれやと暴露すると、満足したのか……いや、満足してもらわなければ困る俺が死ぬ!、乾燥機に入れっぱなしだったらしい自分の服に着替えて帰っていった。
それにしても、千晶は何をしに来たのだろう。
起きた事柄を大まかに挙げていくと、復縁を迫られたが自分で取り下げ、先輩をベタ褒めして俺を散々にからかい、すごく愉しい気分で帰っていっただけのような気がするのだけど。
「ああもー、めっちゃ疲れたし……」
緩めただけで外してはいなかったネクタイを解き、それを持ったまま床に大の字に寝転がる。
ちょうど真上にあった電気の光が思いがけず眩しくて腕で影を作ると、帰ってきたときの先輩の無理して笑うニコニコ顔が思い出された。
「あーあ、あんなに無理して笑っちゃって。ほんでも、千晶とも腹を割って話せたし、全部先輩のおかげなんだよな……」
むっくりと起き上がり、最後の力を振り絞って先輩が寝ているベッドまで歩いていく。
そーっと顔をのぞき込むと、先輩は本当に気持ちよさそうにスヤスヤ寝ていて、起こしちゃマズいと思いつつも、誘惑に負けてその白い頬をススス……指でなぞってしまった。
と。