……っぽい。
私の結婚をすでに諦めている失礼な両親へも、嬉し恥ずかしの「結婚してくれる人が見つかったんだけど」とのドキドキカミングアウト。
笠松は笠松で、結婚を前提につき合っている人がいるという話をご両親にしているらしく、ナマケラゲブームが一段落したら両家揃ってご飯でもという話になっている。
とにもかくにも、結論から言うと、私たちの身の回りに結婚に反対の人は誰一人としていないことが奇跡で、心強いし幸せだ。
特に笠松のご両親は、私がもうすぐ30歳になる課の先輩ということで反対もあるのではと心配だったけれど、逆に年上のほうが息子に合っているという考えをお持ちで、また、息子が選んだ人なんだからと賛成してくださったのだという。
会う前からハードルが上がった気分だ……。
けれど、それを相談するとしほりが言う。
『笠松君がなんとかしてくれるに決まってんでしょーが!心配するだけ無駄、無駄!』と。
まあねぇ、笠松なら自分の親も転がしていそうだから上手くやってくれるとは思うし、姉さん女房の先輩であるしほりがそう言うなら、心配するだけ無駄なんだろうとは思う。
ただ……き、緊張するっ!
結婚するの初めてだから勝手が分からないー!