遊び人はおことわり!
「余計なお世話です!」
先輩をきつく睨む。
…早くどっか行ってくれればいいのに。
私のそんな思いを、知ってか知らずか。
「相変わらず厳しいなあ、柚麻ちゃんは」
先輩は、ヘラヘラ笑いながら私の前の席に腰を下ろした。
「いや先輩、部活行ってくださいよ!」
「やだ」
「はあ?なんでですか。ていうかもう始まってるでしょ?」
さも当たり前のように駄々をこねる先輩と、呆れ返る私。
思わず教室の窓側を指差す。
「だって柚麻ちゃんといたいし」
「しつこいですね…私は信じませんよ」
そう淡々と告げて、目の前の日誌に視線を戻した。