遊び人はおことわり!
…なんて勝手なんだ…。
いきなり抱きついてきたかと思ったら、最後まで文句も聞かずに出ていって。
そりゃあ、どこかに行って欲しいとは思っていたけど。
文句ぐらいちゃんと聞いてくれてもいいじゃないですか。
日誌を書き上げて、顔を上げる。
頭の中からは、まださっきのことが離れてくれない。
なんでこんなに、私が意識しなきゃならないの…。
ちゃんと、騙されないって決めたのに。
「はあ…」
そりゃ、ため息も出てくる。
ふと、窓の外に目を向けた。
…いや。
気になるわけじゃない、断じて。
なんとなく…ちゃんと部活に行ったか、心配…してるわけじゃないけど。
ちゃんとやってるか…そう、監視よ、監視!