奥手少女
学校へ行くと
クラス表が昇降口に貼ってあった。
自分のクラスを確認したところ
仲の良い子の名前がぽつりぽつりと
あり、ひとまず安心した。
そのままクラスへいくと親友の倉木沙耶(くらきさや)がいた。
「唯!同じクラスだね!」
沙耶が走ってきて抱きついてきた。
「はは、沙耶と一緒のクラスで嬉しいよ!」
と、いうと沙耶は顔を真っ赤にして
えへへ。っていった。
沙耶はザ、女の子!ってかんじで
身長も低くてふわふわしている。
かわいいという言葉がすごく似合う子。
「唯はどこの席なの?」
「えーっと…出席番号が12番だから…あ、あのメガネ男子君の後ろの席だ」
「メガネ男子君じゃなくて北川尊君だよ!」
北川尊って言うんだぁ…
「へー…」
私がポツリと呟いた瞬間にチャイムが
なった。急いで北川の後ろの席へ着いた。すると、
「おい。」
北川にいきなり声をかけられた。
真面目で誰とも話さなそうな彼が
話しかけてくるなんて思っていなかったからつい、…へ?みたいな変な返事を
してしまった。すると、北川はゲラゲラと笑い出しお前おかしいやつだな。
とまで言われた。それから私たちは
急速に仲良くなり出会った1ヶ月後には晴れて彼氏彼女の関係になった。

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