奥手少女
昨日は美味しい豚カツも食べた。
しっかり勉強した。
だから…できる限りの全力を出そう。
「唯!」
「…凪!」
「受験番号持ってきたか?
あと、筆記用具も」
「持ってきてますよー」
ほらっと言ってきちんと持ってきたことをアピールした。
「唯…これ」
凪が私に拳を突き出した。
「手。」
「え?」
「早く」
意味がわからないまま手を開くと
何かが凪の手から落ちてきた。
赤色の…
「合格祈願のお守り」
またグーのポーズをしてニカっと笑う凪。
「ありがとう…合格できる気がしてきた!」
「まだはえーよ。今からだろ?」
「…そうだね。」
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