奥手少女

「愛ってお互いが傷つけ合いながら
深まっていくものなの。
傷つくのを恐れないで。唯。
人によって好きっていう表現の仕方は確かに変わるよ。だけど、1回傷つけられただけで明るい未来を自分で閉ざさないで?唯には…凪君との未来があるでしょ?だから…前を向いて。下向いてないで上を向いてよ。唯。」
目に涙を浮かべ、私に力強くそう言った。未来…私の…?
凪との…未来?
「さ…や…」
私の頬を温かい涙が流れていく。
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