奥手少女
「逃げないで…唯…」
ありがとう。沙耶。
やっぱり沙耶は私の1番の…親友だよ。
「ありがとう…私…もう
過去にとらわれないよ…前を向くから…」
私はもう逃げない。
傷ついてもいいじゃないか。
また、立ち上がればいい。
ポケットに入れておいたお守りを
ギュッと握った。
そっと握っていた沙耶の手を離した。
「ありがとう…ありがとう沙耶…」
沙耶はフッと笑った
「行ってきて。」
「うん。」
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