奥手少女
君と切り開く
「え?唯!?おい!最後まで聞けって!」
凪に呼ばれたけど振り返らない。
今から決着をつけに行くの!
見つけた、木の横にいるあいつを。
「きーたーがーわぁー!」
驚いた顔をしながらあいつはこっちを
向いた。私は手を思いっきり広げ
思いっきり北川の頬を叩いた。
鈍い、乾いた音がなった。
「…っ!」
左頬を抑え驚いた顔をしている北川
「ふざけんなよ、北川。
あんたのせいで私がどれだけ傷ついたか知ってんの?…知るはずがないよね。
このクソ男。これでチャラにしてあげる。もう、2度とこんな辛い思いを
女にさせんな!わかったか!」
思いっきり突き飛ばして凪の所へ
戻ろうとした。
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