奥手少女
「唯、待てよ。」
凪が私を追って走ってきた。
「よかったな。」
その一言だけ言い、私の隣にきた。
何も聞かない…それが凪流の優しさだと
思う。
「ねぇ、凪?」
「あぁ。なんだ?」
背伸びをして凪の耳元にそっと呟いた
「ありがとう」
そう言い残し私は沙耶の所へ走っていった。
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