先輩でも妬くんです。


走りながら春日に向けて文字を打つ。



『特別教室にいるから、きて。』



そうだけ打って送信。


特別教室なら、衣装を選んだ教室だしわかるだろう。


椅子に座って春日を待つ。


早く、早く、と無意識に思ってしまう。

…ずっと春日に触れていなかった。満足に一緒にもいられなかった。



だから早く、春日に会いたい。



そう思ったとき、扉が開いた。


< 19 / 35 >

この作品をシェア

pagetop