先輩でも妬くんです。
「ふ…ぅ、」
肩を震わせて息をする春日。
…春日の顔真っ赤だ。こんな顔久々で、つい歯止めがきかなくなってしまった。
…俺の理性しょぼいなぁ。
春日の髪に手を触れる……ではなくそれはウィッグであることに気がつく。
……あれ、これって…他人から見たら俺が『男の子を襲っている』図にならないか?
……それは避けよう。
俺は春日のウィッグに手をかけて黒髪を落とし、見慣れたブラウンの髪に触れた。
あ、シャンプー変えたのかな?
いつもと違うにおいがする。
………違う。俺は決して変態とかじゃない。
たまたま『男の子を襲っている』ように見えたり、シャンプーの石鹸みたいないい香りが鼻についただけ。
…全部たまたまなんだよ!!