幼馴染みの三角関係……
一章
私は、齋藤虹恋(さいとう にこ)
友達には、ツンデレとかよく言われるけど。
あんまり、わからない。別に、ちょっと、ほんの少しだけ素直になれないだけだしね…


『ハァ…』

昨日は、忙しかったな。結局言えなかったし。

バシっ!

『いっ…たっ!』

なんなのよ、もう!

「なんだよ、朝からため息なんかついて!
幸せが逃げるぞ〜。」

ドキっ///

『な、なんだ、尚か……』

朝から、思いっきり背中を叩いてきたコイツは、早瀬 尚(はやせ なお)幼馴染みでもあり、私の好きな人だ。
ハァ。また、可愛くない事言っちゃった。泣

「なんだとは、なんだ!なんだとはっ!!」

ふふっ、やっぱり尚と居ると落ち着くな

『もう、うるさいな〜。朝から!』

あぁ〜まただ、もっと素直になれ!自分!!

「はっはっは。朝からこの尚様と話せるだけでありがたいと思え!」

ハァー。まぁね。コイツ鈍感だけど顔はいいし、優しいし、スポーツ出来るし、勉強もまぁまぁだし。そりゃ、女子がほっとく訳ないよね……?

『別に、アンタなんかと話せなくてもいいわよ。』

…もう、ほんとに、だめじゃん!!自分

「うっは。いうね〜」

なんて、言いながら隣で笑ってるコイツとも、学校に行ったらなかなか話せないんだよな。今の内に素直になれ!自分!!

『ぁ、あのさ……!』

わぁ、いざとなると何いえばいいの?!

「ん?」

『ぁ…あのね…』

あ、ぇ?好きって言っちゃう?!
ぱ、パニックだ!

「ん?なんだよ?」

『わたs……』

ドンッ!?

『ぃ、たぁー』

〝キャーーー!!尚様〜♡〟

あ…もう、こんなとこまで来てたんだ。
あぁ〜、もうちょっと、だったのに…

〝尚様〜♡今日こそは、私とデートしてください♡〟〝いや!今日は、私と♡〟

そう、ここは、一様…一様学校なんです。
さっきも、言ったけどコイツモテるから…
すっごいんだよ。よくもまぁ飽きずき毎朝毎朝〝キャーーー!!キャーーー!!〟と…見てるこっちが疲れるは。
…って、呑気に考えてる場合じゃないじゃん!!せっかくのチャンスだったのにー。
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