わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜
「明美、真理って……智哉に殺されたんだよな?
智哉が移動させたんじゃ…」
「真理だけじゃない…ここあもいないの!」
「…………っ」
「一体どうなってるのよ…!」
わけがわからない。
ただでさえ死んだとか、幽霊とか、現実味がないのに…!
頭がついていくわけがない。
「あははははははっ!
明美みーっけっ!!」
「……!?と、智哉っ!!」
「大声出しちゃって…バカだよねぇ、明美は…
あれ、広樹もいたんだぁ…ちょうど良かった。
探す手間が省けたよ!!」
壊れて、曲がった眼鏡。
頭から流れた血は、頬を伝って滴り落ちている。
これは……なにが起きてるの?
どうして智哉はこんなに壊れてまで笑っているのか…わからない。