わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜
ユメトゲンジツ
「あああっ!」
叫びながら起き上がると、ばふっという音が聞こえた。
………ばふっ?
それに、このさわり心地…布団?
あらためて目の前に広がる空間を見つめるけど、そこは間違いなく自分の部屋だった。
……………?
佐久間は?
広樹は…みんなは??
「右手…折れてない」
無心で右手を開いたり閉じたりしてみるけど、痛みなんて全然ない。