わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜
やっぱり、夢だったの?
………やけにリアルで、嫌な夢だ。
時計を見て、部屋を出る。
この時間に父親はいないだろう。
良かった。早めに出れば二人の喧嘩に巻き込まれなくてすみそうだ。
ささっと朝御飯を食べて制服に着替えた私は、適当に準備を済ませてそそくさと家を出た。
いつもと同じ道。
空も青くて、安心する。
でも、学校にはあまり行きたくない。
夢がリアルすぎて……思い出してしまいそうだ。
そうだ、真理の家はここから近い。
少し寄って、一緒に行けばいい。
そうしよう。