わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜
数分後、私たちのカバンはいろいろなもので溢れていた。
懐中電灯から小型のペンライト、紙とペンは勿論私にはよくわからないものまで。
何処からこんな探索グッズを持ってくるのか不思議なくらいだ。
別に初めて行く場所じゃないんだから、懐中電灯くらいで良いと思うんだけど…まあいいか。
備えあれば憂いなし、ってね。
「さて、乗り込むか!」
「乗り込むって…そんな大層なものじゃないんだけど」
「いいじゃん?なんか楽しいからっ!」
にこにこしながら門を潜った私たち。
でも、ここで気付くべきだったんだ。
なんでこんな夜中に、門が開いているのかって…