わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜
「………ちょっと夢と混ざってるかも。
ごめん、変なこと言って…」
「?それは別にいーけど…
…明美が謝るとか怖いからやめて?」
「ちょ、それどういう意味よ!」
「ひゃっ、やめてよ明美ー!
あははははっ!!」
真理はくすぐられるのが苦手だから、くすぐってやった。
た、確かに簡単に謝るような性格してないって自分でもわかるけどさ!!
………これも夢のせいか。
あれ?ってことは私、広樹とはどうなってんの?
普通の友達に戻ってるの?
…………………………。
こっちの広樹は、私のことを好いてくれてるのかな。
夢の中の『愛してる』って広樹の声…まだ耳に残ってる。
……みんなの叫び声も、死んでいく姿も、死んだ後の姿も、全部…詳細すぎるくらいに覚えてる。
そっちは忘れてしまいたいのに。