わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜
「あははははっ……はぁ……!
もう、すぐくすぐるのやめてよね!
………ってあれ!?
もう七時過ぎてる!!」
「あ、ほんとだ。
急がないと遅れるよー」
「わああああ!明美ちょっとそこらへんの漫画でも読んでて!
急いで準備するから!!」
「はいはい」
大慌てで準備をしだす真理に苦笑しながら、どれを読もうかなぁと本棚に並べてある漫画を目に通す。
と言っても小学校の頃からの付き合いだから読んだことのあるものばかりなんだけど。
………あれ?これ…見たことないやつだ。
新しく買ったのかな?
今度から、これを読みに来よう。
恋愛モノ…というか少女漫画で埋まった本棚を見てつくづく真理らしいなと思いながら漫画を読み始める。
私、どっちかって言うとこの少女漫画独特のお目目キラキラー雰囲気ふわふわーみたいなのは苦手だったんだけど、真理と仲良くなってからはそうは思わなくなった。
読んでみると意外と面白くて、いつの間にかのめり込んでるの。