わたしはみんなに殺された〜死者の呪い【前編】〜
ちょ、ちょっと待って。
時間の流れがおかしい。
だって、二学期の中間テストが終わって、そのあと佐久間が死んで………あれ、死んでないんだっけ?
……見たことのある手術の流れに、おかしい時間の流れ。
まさかとは思うけど、あの夢って予知夢ってやつ??
じゃあ、佐久間は本当に死んで、私たちは学校に迷い混むの?
……………ううん。
こんなの、知ってるなら行かなければ良い話でしょ。
簡単なことじゃない。
「明美、朝からなんかおかしいよね。
熱でもある?」
真理がそう言って私のおでこに触れる。
違う。夢のせいだ。
「あぁ、ううん、大丈夫。
それより広樹、このままじゃ本当に赤点よ?」
「あああああ!言うな!
むしろ勉強教えてくれ!
頼む、いやお願いします!!」
「嫌よ、ちゃんと授業受けなさい」
「この鬼!!」
「鬼で結構」