彼女。 (短)
まりかには俺と何をしたいとか、どこへ行きたいとか


そういう欲はないのだろうか…




第一まりかはホントに俺が好きなのだろうか…





俺の不満は一気に込み上げて来た。





ある日の休み時間、まりかの教室で二人で話しているときだった。





『まりかちゃん!』




まりかを呼んだのはまりかと同じクラスの青木。




昔こいつもまりかを好きだとか言う噂を聞いたことがあるような…




『これ!ありがとう!本当に助かったよ!』




そう言って青木がまりかに渡したのは、英語のノートだった。



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