彼女。 (短)
次の日まりかの教室へ行った。



驚いた顔で俺を見るまりか。



『よぉ』



俺の言葉にいつもの笑顔を作って『おはよう』と言う。



だけど俺はその笑顔が少しひきつっているのを見逃さなかった。




『次の土曜、池田と遊んでくるゎ』

『池田って…昨日の女の子?』

『あぁ』

『うん、わかった。楽しんで来てね』




そう言ってまた笑顔を見せたまりかに本当に腹が立って俺は教室を飛び出した。






まりかは記念日のことなんて忘れているのか?



なんでそんなにフツーなんだよ…



そんなに俺のことがどうでもいいのか?



俺は次第にある一つの決心に近づいて来た。




『別れ』と言う決心に…



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