World on color

最悪な日の最高のキミ。

起きたのは病院のベッド。
まだ僕、生きてたんだ...

けど残りの家族、姉さんにはお金とかで迷惑掛けることになるんだろうなぁ...

もういっそ死んじゃった方がマシだったかな...

「ねぇ?ちょっとぉー聞いてる?」

聞こえるのは女の子の声だった。

聞き慣れない声だった。

「ん...?誰?」

「あっ!起きた!大丈夫?ねぇどうしたの?」

「えっ..僕はえっと...」

言葉が出ず、頭の中で部屋の中でのことを思い出していた。

赤ん坊が泣き叫んでいて、
母親は今にも死んでしまいそうで...

「あっごめんね!この病室ね全然人が来ないの。だから君が来てくれてすごく嬉しいんだっ」

誰もこない?
たぶん僕より年下(?)なのにお見舞いに来てもらえないのか?


「どうして誰もこないの?」

「えっとね、この病室に来る人は全く心配ない人なんだって!
だから先生も看護婦さんも来ないんだよ☆」

そんなにキメられてもww

それにしても医者も来ないなんておかしくないか?
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