ウィルス
「舞ってさ…良いやつなんだけどね、あの都市伝説好きは…」








上り下りの線が違う舞とは別れた後の電車の中で香苗が由紀に話しかけた。







「そうだよね~ちょっと好きにはなれないよね。」






「うん。あ、そう言えばさ、明日って、日本史のテストだっけ?」





「うん。確か…」









由紀は、あまり人の乗っていない終電間近の電車に揺られ、明日のテストの話を香苗としながら帰った。
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