ウィルス
「ただいま~」







由紀が家に着くとリビングから母親の小言が聞こえてきた。








「由紀!今何時だと思って…」









「あぁ…はいはい…分かってる分かってる。」







由紀は適当にあしらって、2階の自分の部屋へと逃げ込んだ。









「はぁ…いちいち…うるさいなぁ…いいじゃん、もう高校生なんだしさ…」








部屋に入るなり、由紀はドアにもたれてため息を吐いた。









時刻は12時を回っていた。









「もうそろそろしたら、お母さん寝るし、お風呂はその後でいっか。」











結局その日由紀が眠りについたのは時刻が2時を過ぎた頃だった。
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