ウィルス
「そろそろ舞の家のはず…」







香苗はそう言うと、ある事に気付いた。








「何だろ?やけに人が多くない?」








そう訊かれた由紀は辺りを見回した。









確かに人が多い、それにみんな同じ方向に走っている。








「何かあったのかな?」







「何なのよ今日は!」







どうしようもない不安感に香苗の口調が荒くなる。









そんな2人を余所に舞はまだ呆然として由紀達に連れられていた。
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