知りたくなかった本当の気持ち
來奈の言うこと、聞いてられない。
俺がお前を待ってた時、何を考えてたか知らねぇだろ。
今俺が教えてやる。
「私の友達。
手、出さないでよ」
何その言い方。
まるで俺を悪者扱い。
それがちょっと納得行かなくて。
またいつもの調子に戻ってしまった。
ただいつもと違う所がある。
それは來奈に、必用以上に迫ってること。
今なんと、來奈を壁に押さえ込んでいる。
手首を掴んで身動きが取られないようにしてる。
「はな...して...よ」
力で來奈をねじ伏せてるの、なんかやめられない。